皆さんは時間を多く取ることが「休む」ことだと考えていませんか?

 もちろんそれだけの休養が必要な人もいますが、落語の中に、貧乏暮らしのおかみさんが毎日竹筒に5厘玉を貯めて着物を買うという話しがあります。無理をせず、少しの工夫で自分のほしいものを手に入れる。つまり、まとめて何日も休みを取るのではなく、忙しい日々の中でほんの少し「ホッ」とした時間を作り出す工夫をすることで「休む」ということを手にいれるのです。

 例えば、仕事からの帰り道、30分ほど自分の気に入った店でコーヒーを飲むことでもいいでしょう。毎日少しだけホッとした時間を過ごす、それが日常生活の中での「休み」になるのではないでしょうか。最もこの「休み」は着物になることはありませんが・・・。


院長 田中修一