うつ状態の患者さんの中で、いろいろなことに気を使いすぎて少し休養が必要だなと思う人が時折見られます。

当然、この休養というのは布団に入り体を休めるということではなく、こころを休めるということです。つまり、周りに気を使わず、自分本位の時間を過ごし、のんびり安心した気分になってもらうということです。自分の趣味や楽しいと感じるものに没頭することも一つの方法だと思います。

けれども、自宅などで休養中の患者さんが少し元気になって、外に出て釣りなどをしながら楽しんでいると、休んでいるのに遊んでいると周囲から誤解されるという困ったことが時々でてきます。これでは、安心して休めなくなります。

皆さんにお願いしたいことは、こころの休養にとって、時には遊ぶことも必要であると理解してほしいのですが・・・。


院長 田中修一