妄想は心の病を持った人の中にあらわれる症状の一つで、病的につくられる誤った考え方で、根拠もないのに本人は強い確信をもっている状態を言います。

だから考え方を正そうと説得しても無駄なことが多く、無理に白黒つけようとすると「自分のことをわかってくれない」と思われ、関係が悪くなってしまうことがあります。

妄想そのものを話題としないで、その妄想から起こっている不安、不眠など本人の困っていることに注目してかかわっていくことが大切です。そして本人との良好な関係を築き適切な医療機関への受診を勧めてください。

くれぐれも妄想の話をするのは "もうよそう"と考えて下さい。

院長 田中修一