患者さんの中には薬を飲んでいることが不安になり、途中で薬をやめたり、量を減らしたりする方がいます。そういう時は、自分が症状を改善するのに薬を利用している、つまり、自分自身が薬を飲む目的をはっきり意識してほしいと思います。

薬のもつ作用について、主治医から説明を受け、納得することも当然必要ですが、私たちはいろいろな生活上の困難を、自分たちの周りのものを利用することによって克服したり、乗り越えたりしています。

例えば、薬についても車や電話のように気軽に利用する気持ちを持ってはいかがでしょうか。そうすると症状が軽くなれば、薬の量も減っていくという期待も持て、妙なあせりからくる不安がなくなるのではないでしょうか。

 

院長 田中修一